目次
はじめに
大人になってからも学び続けることは、変化の激しい現代社会において非常に重要です。
学生時代に身につけた知識だけでは通用しなくなってきており、新しい知識やスキルを積極的に吸収する必要があります。
本日は、大人の方々が効果的に勉強できるように、モチベーションを保ち続ける方法や、時間の作り方、学習方法などについて詳しく解説していきます。
➡mikaryuは働きながら多くの資格や講習を受講してきました。そんな中で参考になった考え方も紹介します。
大人の勉強のメリット
大人が勉強を続けることには、様々なメリットがあります。
・自分の好きなことを学ぶことで、生活にメリハリがつき、充実感が得られます。
・新しい知識を身につけることで、仕事や転職、副業での活躍の場が広がります。
・学び続けることは脳を活性化させ、認知症の予防にもつながるでしょう。
自己実現
学生時代はいやいや勉強していた方も多いはずです。
しかし、大人になれば自分の価値観に基づいて自由に選べるようになります。
古くから興味があった学問、目標としていた資格の取得、趣味としての絵画や音楽など、やりたいことに挑戦できるのが大人の特権です。
自分の可能性を信じ、新しい分野に飛び込む勇気を持つことで、人生がより豊かになり、自己実現につながるでしょう。
キャリアアップ
仕事に役立つスキルを身につけることで、昇進や年収アップのチャンスが広がります。
例えば、英語力の向上は国際的な仕事に携われるようになり、プログラミングを学べば高度IT人材として活躍できるかもしれません。
また、資格取得は転職の選択肢を広げてくれます。
自分の可能性を信じ、夢に向かって一歩を踏み出すことが大切です。
mikaryu
会社内での部下や上司、同僚との人間関係、モチベーション維持、新たな資格取得など。
アラフォー世代は「自分をアップデート」する機会が多く必要だと個人的には思います。
認知症予防
脳を活発に使い続けることは、認知症の予防につながると言われています。
学習には脳を活性化させる効果があり、新しい知識を身につける過程で、脳の神経回路が整備されていきます。
また、学習は人生に刺激を与え続けることにもなり、生きがいにもつながります。
脳は使わなければ衰えていきますが、大人になっても学び続けることで、老化を遅らせることができるのです。
脳の可塑性
脳の可塑性(neuroplasticity)は、脳が新しい情報や経験に応じてその構造や機能を変える能力を指します。
学習活動を行うことで、脳内で新しい神経経路が形成され、既存の経路が強化されます。
これにより、脳の柔軟性と適応力が高まり、認知症の発症リスクを低減することが示されています 。
2. 認知リザーブの向上
認知リザーブ(cognitive reserve)とは、脳が損傷や病気に対する耐性を持つ能力を指します。
高い教育水準や知的活動に従事することで認知リザーブが向上し、認知機能の低下を遅らせることができます。
研究によれば、知的刺激が豊富な生活を送る人々は、アルツハイマー病などの認知症の発症リスクが低くなることが示されています 。
3. 社会的および精神的刺激
学習活動は社会的および精神的刺激を提供します。
例えば、グループでの学習や討論は、社会的交流を促進し、孤独感や抑うつを減少させる効果があります。
これらの要因も、認知症の予防に寄与するとされています 。
4. 健康的なライフスタイルの一環
学習活動は、全体的な健康的ライフスタイルの一環として重要です。
学習に従事することで、精神的な活動が増え、またしばしば身体的活動とも結びついています。
これにより、心血管系の健康が維持され、脳への酸素供給が促進されることも認知症予防に役立ちます 。
研究の具体例
- 活発な学習活動と認知症リスクの低減: ある研究では、定期的に新しいスキルを学ぶ人々は、そうでない人々と比べて認知機能の低下が遅いことが示されました 。
- バイリンガルの利点: バイリンガルの人々は、認知症の発症が数年遅れることが示されており、これは複数の言語を使用することで脳が継続的に刺激を受けるためです 。
参考文献 - Stern, Y. (2002). What is cognitive reserve? Theory and research application of the reserve concept. Journal of the International Neuropsychological Society, 8(3), 448-460.
- Park, D. C., & Reuter-Lorenz, P. (2009). The adaptive brain: aging and neurocognitive scaffolding. Annual Review of Psychology, 60, 173-196.
- Valenzuela, M. J., & Sachdev, P. (2006). Brain reserve and cognitive decline: a non-parametric systematic review. Psychological Medicine, 36(8), 1065-1073.
- Scarmeas, N., & Stern, Y. (2003). Cognitive reserve and lifestyle. Journal of Clinical and Experimental Neuropsychology, 25(5), 625-633.
- Fratiglioni, L., Paillard-Borg, S., & Winblad, B. (2004). An active and socially integrated lifestyle in late life might protect against dementia. The Lancet Neurology, 3(6), 343-353.
- Livingston, G., et al. (2017). Dementia prevention, intervention, and care. The Lancet, 390(10113), 2673-2734.
- Erickson, K. I., et al. (2011). Exercise training increases size of hippocampus and improves memory. Proceedings of the National Academy of Sciences, 108(7), 3017-3022.
- Wilson, R. S., et al. (2002). Participation in cognitively stimulating activities and risk of incident Alzheimer disease. JAMA, 287(6), 742-748.
- Bialystok, E., et al. (2007). Bilingualism, aging, and cognitive control: evidence from the Simon task. Psychology and Aging, 22(4), 755-762.
大人の勉強を続けるためのコツ
仕事や家事で忙しい大人にとって、勉強を続けるのは容易なことではありません。
モチベーションを維持し、効率的に学習できる環境を整えることが重要です。
勉強を続けるためのいくつかのコツをご紹介します。
参考:忘却曲線から考える、勉強の方法
引用元:Wikipedia
横軸は時間(時間単位)、縦軸は記憶保持率(パーセンテージ)を示しています。
このグラフからわかるように、学習直後は記憶保持率が高いものの、時間が経つにつれて急速に低下し、その後は緩やかに減少していきます。
効果的に記憶を保持するためのいくつかの方法
定期的な復習
学習した内容を繰り返し復習することで、記憶の定着が促進されます。
特に、「分散学習」は、時間を置いて繰り返し学習することで効果的です。
アクティブリコール:
学習した内容を自ら思い出す練習をすることで、記憶の保持が強化されます。
暗記カードやクイズ形式の学習がこれに該当します。
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意味付け学習
情報に意味を持たせることで、記憶がしやすくなります。
例えば、学んだ内容を自分の言葉で説明したり、関連する事例を考えたりすることが有効です。
それを踏まえて、次は具体的な方法論を考えます。
目標を設定する
目標を立てることは、勉強を継続するうえで欠かせません。
なぜ勉強するのか?どのようなことを身につけたいのか?を明確にしましょう。
➡漠然と勉強する時間も悪くはないですが、目標を持つことでモチベーション維持の効果もあります。
目標は具体的なものがよく、達成までのプロセスを細かく設定すると効果的です。
例えば「英語を話せるようになりたい」という大まかな目標だけでなく、「6ヶ月でTOEICスコア600点を取る」など、より具体的な目標を立てましょう。
そして、そのための勉強時間やスケジュールを決めます。
無理のないペースを守る
一気に詰め込むのではなく、無理のないペースで勉強を続けることが大切です。
毎日少しずつ着実に取り組むことで、確実に実力はついてきます。
最初は週に1〜2時間から始め、徐々に時間を増やしていくのがおすすめです。
無理をせず、自分のライフスタイルに合わせて計画を立てましょう。
➡資格取得での勉強計画では、「予備日」を作り勉強の遅れを取り戻す時間にあてるのもいいですね。
スキマ時間を活用する
仕事や家事で忙しい人は、スキマ時間を上手に活用するとよいでしょう。
通勤電車の中で参考書を読んだり、お風呂上りに動画でレッスンを受けるなど、あらゆる時間を有効活用しましょう。
スマートフォンやタブレットなどのデバイスを使えば、移動中や待ち時間にも効率的に学習できます。
また、読書アプリを活用すれば、書籍の分量に関係なく気軽に学べます。
➡今は読み上げアプリや、スマホで撮影した文書をすぐにPDF化してくれるアプリなど、使い方によって学習効果を上げてくれるアプリが多数あります♪
活用できる時間 | 学習方法の例 |
---|---|
通勤時間 | 語学アプリ、音声教材の視聴 |
外出時の待ち時間 | 問題集、動画レッスン |
家事の合間 | ラジオ講座、音声教材 |
効果的な学習方法
先ほどの効果的に記憶を保持するためのいくつかの方法にもあった、学習方法について説明します。
小刻み学習
長時間にわたる一気学習ではなく、短時間で集中的に学ぶ小刻み学習が合っています。
脳は準備運動が必要で、何時間も同じ作業を続けることは難しいためです。
60分~90分を1セット
(時間は個人差あり)とし、その間は集中して学習し、休憩を挟んで次のセットに入るのがよいでしょう。
1日に数回の学習が理想的です。
ながら学習(耳学)
ながら学習は小刻み学習と並行して大人の学習に適しています。
家事をしながらラジオ講座を聴いたり、テレビを見ながら参考書を読んだりするなど、複数のことに意識を分散させながら学ぶのがおすすめです。
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・聴覚を活用することで記憶が強化される
聴覚は視覚と異なる経路で脳に情報を伝達します。
これにより、情報の保持率が向上します。
・移動時間や待ち時間の有効活用
音声コンテンツを活用することで、通勤・通学時や待ち時間など、通常の学習が難しい時間を有効に使うことができます。
・繰り返し学習に最適
音声を何度も聞くことで、自然と復習ができ、記憶の定着が促進されます。
ノートを活用する
文章をただ読むのではなく、ノートにまとめたり、図解化したりすることで理解が深まります。
ノートを取る作業自体が思考を促し、内容の定着につながります。
ノートは見やすい書き方で記録し、後で復習しやすいようにまとめましょう。
色ペンを使ったり図を描いたりすると、視覚的にも記憶に残りやすくなります。
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まとめ
大人の学びは、単なる教養の獲得にとどまらず、キャリアアップや生きがいづくり、認知症予防など、様々な意義があります。
忙しい毎日の中で学習を続けるのは容易ではありませんが、無理のないペースで取り組み、スキマ時間を有効活用することが重要です。
また、目標設定、小刻み学習、ながら学習、ノートの活用など、大人に合った学習方法を取り入れることで、効果的に学習を進められるでしょう。
人生100年時代を豊かに過ごすためにも、大人になってからこそ学び直すことを心がけましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます(^^♪