目次
ネーションズリーグ2024男子大会の概要
ネーションズリーグ2024大会スケジュールと日程
2024年5月22日~7月1日までで計15試合が行われました。
予選ラウンドがブラジル、日本、フィリピンで各4試合ずつ行われて最終ラウンドはポーランドで行われ、
見事銀メダルを獲得しました。
予選ラウンド ブラジル 4試合
予選ラウンド 福岡 4試合
予選ラウンド フィリピン 4試合
最終ラウンド 3試合
日本男子バレーボールチームの試合結果
日本男子チームの予選ラウンド試合結果
第1週の対戦相手は日本代表にとって重要な試金石となりました。
石川、高橋不在の中、チーム力の低下は最小限だと感じました。
スタメンにも入れ替えが多数あり、
チーム総合力の底上げのための采配ではないかと感じました。
強豪国との対戦が多く、初戦での勝利がチームの士気を高めました。
5月21日(火)対戦相手:アルゼンチン
勝利!!
結果:日本【1勝0敗】 3-1 アルゼンチン【0勝1敗】
セット内容:
- 第1セット:24-26 ✖
- 第2セット:25-22 〇
- 第3セット:25-23 〇
- 第4セット:25-19 〇
5月23日(木)対戦相手:セルビア
勝利!!
結果:日本【2勝0敗】 3-0セルビア【1勝1敗】
セット内容:
- 第1セット:25-20 〇
- 第2セット:25-16 〇
- 第3セット:25-22 〇
5月24日(金)対戦相手:キューバ
勝利!!
結果:日本 【3勝0敗】3-2 キューバ【2勝1敗】
セット内容:
- 第1セット:18-25 ✖
- 第2セット:25-22 〇
- 第3セット:25-23 〇
- 第4セット:19-25 ✖
- 第5セット:22-20 〇
5月25日(土)対戦相手:イタリア
敗北!!
結果:日本 【3勝1敗】1-3 イタリア【3勝0敗】
セット内容:
- 第1セット:25-23 〇
- 第2セット:16-25 ✖
- 第3セット:17-25 ✖
- 第4セット:17-25 ✖
第2週の対戦相手と結果(福岡)
第2週の対戦は日本国内で行われ、ホームの利を活かすことが期待されました。
石川、高橋が合流し、ベストメンバーで試合に臨みました。
大勢のファンが応援に駆けつけ、選手たちにとって大きな励みとなりました。
6月4日(火)対戦相手:イラン
勝利!!
結果:日本 【4勝1敗】3-0 イラン【0勝5敗】
セット内容:
- 第1セット:25-23 〇
- 第2セット:25-22 〇
- 第3セット:25-17 〇
6月5日(水)対戦相手:ドイツ
勝利!!
結果:日本 【勝敗】3-2 ドイツ【勝敗】
セット内容:
- 第1セット:25-22 〇
- 第2セット:22-25 ✖
- 第3セット:25-27 ✖
- 第4セット:25-23 〇
- 第5セット:15-8 〇
6月7日(金)対戦相手:ポーランド
敗北!!
結果:日本 【5勝2敗】0- 3ポーランド【6勝1敗】
セット内容:
- 第1セット:17-25 ✖
- 第2セット:15-25 ✖
- 第3セット:20-25 ✖
- 第3戦は主力を温存。
- 関田誠大:下腿(かたい)の痛みによる検査で、ポーランド戦はメンバーから外れ、リザーブだった。
- 石川祐希:休養のためにリベロ登録し、本職リベロの山本をリベロ外登録。第2セット終盤には山本がレシーバーとして登場した。
6月8日(土)対戦相手:スロベニア
勝利!!
結果:日本 【6勝2敗】3-1 スロベニア【7勝1敗】
セット内容:
- 第1セット:25-23
- 第2セット:19-25
- 第3セット:26-24
- 第4セット:25-21
- 第4戦は主力中心のメンバー。
- 第2セットは連続サービスエースを奪われ15-21となったところで日本はタイムアウト。
しかし、流れは変えられず、セットを失います。 - 第3セット終了間際に逆転を許しセットポイントを握られますが、石川祐希選手のスパイクでデュースに持ち込み、最後は髙橋藍選手が押し込みセットを取ります。
- 第4セット、チーム最多26得点の西田選手がスパイクにブロックにと躍動、最後も西田選手の強烈なスパイクでセットを奪いました。
第3週の対戦相手と結果、見どころ (フィリピン・マニラ)
第3週は強豪チームとの連戦が続くため、集中力が求められました。
ファイナルラウンド進出を賭けた重要な試合が多かったです。
マニラでのカナダ戦やフランス戦、アメリカ戦はどれも厳しい戦いが予想されました。
これらの試合で勝利を収めることがファイナルラウンド進出の鍵となります。
スロベニア戦から10日ほど空くとはいえ、連戦の疲れもあります。
ここでチーム力をフルに生かしてほしいですね✰
フィリピン・マニラでのメンバー発表
1/西田有志 /オポジット
2/小野寺太志/ミドルブロッカー
3/深津旭弘/セッター
4/宮浦健人/オポジット
5/大塚達宣/アウトサイドヒッター
6/山内晶大/ミドルブロッカー
8/関田誠大/セッター
10/高橋健太郎/ミドルブロッカー
12/高橋藍/アウトサイドヒッター
13/小川智大/リベロ
14/石川祐希/アウトサイドヒッター
15/甲斐優斗/アウトサイドヒッター
20/山本智大/リベロ
(23)/エバンデダン・ラリー/ミドルブロッカー
リザーブメンバー
7/高梨 健太/アウトサイドヒッター
9/大宅 真樹/セッター
11/富田 将馬/アウトサイドヒッター
18/西山 大翔/オポジット
6月18日(火)対戦相手:カナダ
敗北!!
結果:日本 【6勝3敗】2-3 カナダ【5勝4敗】
セット内容:
- 第1セット:21-25 ✖
- 第2セット:25-20 〇
- 第3セット:15-25 ✖
- 第4セット:25-20 〇
- 第5セット:10-15 ✖
試合後の選手
「負けはしたが、個人のプレーを振り返るとサーブレシーブやスパイクレシーブが要所で出ていたので、悪くはなかった。カナダは去年のパリ五輪予選を勝ち抜いて勢いのあるチームとわかっていたが、いざやってみると遥かにレベルアップしていた。こちらには改善すべき点がたくさんあると分かった。まだ試合は続くので修正したい。なるべく石川(祐希選手)選手の負担を減らすため、左側のボールや少しでも自分の方に寄ってきたボールは取ったり、攻撃に集中できるように声掛けしたり、陣形を取ったりした。(FIVB世界ランキングのポイントを失うことは)オリンピックで対戦するチームにだけでなく、来年にも影響がある。今日負けたことはしっかり反省して、次のオランダ戦はいい勢いを出して勝ち続けるしかない。一から頑張りたい。今日は負けてしまったがいいところもあった。悪かった点は反省してオランダ戦で全員がベストパフォーマンスで臨めるようにいいリカバリーをしたい。負ける経験は重要。オリンピックまで勝ち続けることは難しい。負けたくて負けたわけではないが、結果を真摯に受け止めて明日に繋げればまた成長できると思う。チーム全員で作り上げて行きたい」 山本智大選手
https://www.jva.or.jp/topics/2024061
6月21日(金)対戦相手:オランダ
勝利!!
結果:日本 【7勝3敗】3- 0オランダ【3勝8敗】
セット内容:
- 第1セット:25-18 〇
- 第2セット:25-19 〇
- 第3セット:25-20 〇
6月22日(土)対戦相手:フランス
勝利!!
結果:日本 【8勝3敗】3-2フランス【7勝4敗】
セット内容:
- 第1セット:17-25 ✖
日本はサーブレシーブが崩されて思うような展開ではありませんでした。
逆にフランスはサーブレシーブ、ネット際での反応もよい印象でした。 - 第2セット:19-25 ✖
西田選手に代わって宮浦選手が起用されて徐々に流れは良くなってきましたが、
それでもフランスの
4番パトリ選手(27歳、207cm)
17番クレブノ選手(29歳、199cm)を中心に連続得点で差を広げられてしまいました。 - 第3セット:25-16 〇
あとがなくなった日本、ここから猛攻が始まります。
1.2セットともに動きのキレがよいなと感じていた石川祐希選手の緩急を混ぜたスパイクでブレイクポイントを取り4-0。
その後点差を広げた日本、逆にフランスは流れを変えるために、選手交代をしてきます。
しかし、サーブミスが目立ちこのセットは日本が取ります。
個人的には山内選手のサーブもフランスのサーブレシーブを乱す好サーブだったと感じています。
大塚選手のパトリを止めたブロックも流れを引き寄せました! - 第4セット:25-23 〇
宮浦選手のスパイク、サービスエースなどで得点を重ねます。
10-10からはお互いサイドアウトを取り合う展開となり、20-20で終盤を迎えます。
最後はフランスのスパイクがアウトになり25-23でセットを取り、ファイナルセットへ突入します。
点差以上にゲームの流れが日本に来ていることが観ていてわかりました。 - 第5セット:15-10 〇
第4セットに続き好調の宮浦選手のスパイク、主導権を握った日本はコートチェンジ後も攻め続けます。
最後は石川選手のスパイクでポイントを取り15-10。
ハラハラドキドキでしたが、大きな勝利でした!!
6月23日(日)対戦相手:アメリカ
勝利!! アメリカに国際試合で勝利するのは8年ぶり。
結果:日本 【9勝3敗】3-0アメリカ【5勝7敗】
セット内容:
- 第1セット:25-20 〇
序盤から宮浦選手のサーブが走っていましたし、スパイクの調子も良さそう。
小野寺選手の2本サービスエースも出ました。
大塚選手のサーブもコースをうまくついた1本とアメリカのローテーションミスで追加点10-7とリード。
甲斐選手のスパイクが決まったところでアメリカがタイムアウト。
3点リードから追い上げられ13-13となり、日本がタイムアウト。
タイムアウト後は一進一退。宮浦選手、大塚選手中心に得点を重ねていきます。
終盤では宮浦選手、甲斐選手のサービスエースで突き放しこのセットを日本が取ります。
日本の攻撃のtarget zoneが偏っているのが少し気になります。 - 第2セット:25-23 〇
甲斐選手、大塚選手のスパイク後の周りのフォローと反応速度が少し遅い気がします💦まだ緊張感がありそうです。
甲斐選手へ相手のサーブに狙われ失点する場面もありましたが、小野寺選手のクイックなどで点差が開かないように食い下がります。
しかし、宮浦選手のスパイクが相手にブロックされ5-9でタイムアウト。
ブラン監督のアドバイスが効いたのでしょう。
その後は相手ブロックの指先にうまく当てたりブロックの間をつくスパイクが目立ってきますがスコアは7-11。
富田選手が出て、ラリーがかなり続いてからの甲斐選手のスパイク!!日本の粘り強さがアメリカの攻撃リズムを乱しています。
両チーム精彩を欠きながら、12-15。タッチネット、サーブミス、積極的なプレイの中にも冷静が欲しいところです。
15-17。ブラン監督がこのセット2回目のチャレンジ!かなり自信があったのかチャレンジ成功!!
16-17。
ラリー選手のブロックでアメリカがタイムアウト。
ラリー選手、甲斐選手と得点を重ねて20-20。
宮浦選手のサービスエース、スパイクなどがありましたが22-23。
あとがなくなってきましたが、ラリーを制した日本。23-23。
最後はまた長いラリーから、宮浦選手のスパイクで25-23このセットも日本です。 - 第3セット:25-19 〇
両チームともかなりメンバーを入れ替えて臨んだ試合になりました。
15/甲斐優斗/アウトサイドヒッター
4/宮浦健人/オポジット
23/エバデダン・ラリー/ミドル
2/小野寺太志/ミドル
3/深津旭弘/セッター
5/大塚達宣/アウトサイドヒッター
13/小川智大/リベロ
ファイナルラウンド
開催国と予選ラウンド上位7チームがノックアウト方式のトーナメントで優勝チームを決定する。
開催地:ウッチ(ポーランド)
6月27日(木)準々決勝 対戦相手:カナダ
勝利!!
結果:日本 3-0カナダ
セット内容:
- 第1セット:26-24 〇
- 第2セット:25-18 〇
- 第3セット:26-24 〇
6月29日(土)準決勝 対戦相手:スロベニア
勝利!!
結果:日本 3-0スロベニア
セット内容:
- 第1セット:25-21 〇
- 第2セット:27-25 〇
- 第3セット:31-29 〇
6月30日(日)準決勝 対戦相手:フランス
敗北!!
結果:日本 【1-3】フランス
セット内容:
- 第1セット:23-25 ✖
- 第2セット:25-18 〇
- 第3セット:23-25 ✖
- 第4セット:23-25 ✖
日本代表男子 銀メダル!!!!
総評とパリ五輪に向けて
今大会の総評を語りだしたらもう1記事できそうなくらいです。
本当に「強豪チーム」としてまとまっているというのが素直な感想です。
負けた試合でも気落ちせず、その反省を生かし、次の試合に生かす。
簡単なようでそれが思うようにいかなかったから今までの結果が伴わなかったとも感じます。
パリ五輪のメンバーもすでに発表され、大会当日に向けて調整を進めていることと思います。
選手たちには結果もさることながら、思う存分その力を出し切って欲しいですね!!
引き続きバレーボール男子、パリ五輪、目が離せませんね♬
ここまで読んでいただきありがとうございます(^^♪